オーストラリア英語では、イギリス英語と同様に、音節の末尾に来る母音の後の「r」のスペルを発音しない non-rhotic (ノン・ロウティック) の発音になります。これには、アメリカへの移住が始まった頃(17世紀頃)とは異なり、オーストラリアへの移住が始まった18世紀末には、イギリスの英語自体が「r」のスペルを発音しないものになっていたという歴史的背景があります。また、この「r」のスペルを発音しないということから、イギリス英語のように「linking R (つなぎの R)」や「intrusive R (侵入の R)」といった現象が起こります。