Informal vs Formal ―その違いとは? (5)
Last update December 17, 2024
Informal/Formal の一般的なルール
前のページでは、フォーマル、インフォーマルで使われる単語についてまとめてみましたが、単語を使うときに一つ一つ、フォーマルなのかインフォーマルなのかを確認していてはキリがありません。ということで、ここでは、フォーマル、インフォーマルを見分けるための一般的な傾向を挙げてみましょう。
1.英語本来の単語よりも、ラテン語を語源とする単語のほうがフォーマルである
ラテン語源の単語というのは、フランス語などから入って来た単語のことで、たとえば、「難しい」という単語なら、hard は英語本来の単語ですが、difficult はフランス語由来の単語です。つまり、difficult はフォーマルな単語と言うことができます。
2. 前置詞を伴う動詞表現よりも、1語ですむ動詞のほうがフォーマルである
たとえば、「取り除く」という単語なら、get rid of、「見つける」なら find out などの熟語表現があります。これをフォーマルの単語に置き換えると、それぞれ remove や discover などを使います。前置詞を伴う動詞は、英語固有の動詞ですが、前置詞を伴わない動詞は、1.で挙げたラテン語源の単語でもあるわけです。マニュアルなどのテクニカルライティングもそうですが、先に挙げた英語特有の動詞よりも、remove や discover などの動詞を使うのが普通です。
では、具体的に文章をフォーマルにするにはどうしたらいいかですが、言ってみれば、フォーマルなライティングの傾向に近づけるといいわけです。また、人によって感じ方が違うということですね。ある人は、「これで十分フォーマルじゃないか」と感じる人もいれば、「いやまだまだインフォーマルだ」と思う人もいるんですよ。世の中、ほんと、いろんな人がいますからねえ。
ということで、「これがフォーマルだ!」とか「インフォーマルだ!」という絶対的なルールはないわけですが、「よりフォーマル化する」とか「よりフォーマル度が高い」ということは言えると思います。つまり、文章を「フォーマル化」することで、だんだん「フォーマル度」が高まるというふうに考えましょう。最も「フォーマル度」が低い表現は「インフォーマル」だということになり、最も高い場合は文句なしの「フォーマル」というわけです。次のページでは、それをまとめてみましょう。
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