Informal vs Formal ―その違いとは? (1)
Last update December 17, 2024
英文の Informal、Formal とは?
普通に英語を使っている分には特に気にかけることもないと思いますが、当然のことながら、英語表現にも「フォーマル」、「インフォーマル」があります。
そう言われてみれば「そりゃそうでしょ」という反応なのですが、では、実際に、どんな表現が「フォーマル」で、どんな表現が「インフォーマル」なのか?となると一言で説明できないのではないでしょうか?
don't、isn't などの contraction を使うのが「インフォーマル」で do not、is not というふうに短縮しないのが「フォーマル」とか、I want というのが「インフォーマル」、I'd like to というのが「フォーマル」といった程度の理解で済ませていることが多いと思います。
何を隠そう、私もそうでした。
ところが、ある日のこと、とあるクライアントさんから、私の書いたライティングに対して、「フォーマルな表現にしてほしい」というフィードバックが入ったのです。
簡単に説明しておきますと、私の仕事は、企業発の日本語メッセージの英文バージョンを作成する(あるいは英文メッセージの日本語版を作成)であり、完成した制作物は企業担当(クライアント)のチェックを受け、必要な箇所を修正・調整した後、校了となります。
このチェックの段階で、上記のような要望が入ったわけですが、私自身、すでに20年以上の経験を積んでいましたから、企業の英文メッセージのスタイルもいちおう確立しています。「フォーマルな表現にしてほしい」とあらためて言われるほどくだけた表現も使っていないわけです。「なにをどうされたいのか、どんな表現をフォーマルと考えておられるのか」がまったくつかめません。
また、これも当然のことですが、クライアントさんにもいろんな感性や経験をお持ちの方がおられます。なんとなく感覚でモノを言っておられる方、とにかく自分が英文を書きたい方、なにか思い込みをされている方、もちろん、本当に英文ライティングの経験のある方もおられることでしょう。やはり、力関係もありますので、相手のコメントは尊重しなければなりません。
こういった状況のなかで、「何がフォーマルで、何がインフォーマルなのか」の基準が絶対的に必要になるわけです。お互いに、自分の経験や感性に基づく思い込みで話をしていても単なる「水掛け論」に終わってしまうからです。
以上のようないきさつから、英語のフォーマル、インフォーマルな表現についてまとめたのがこのコーナーです。
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