清音と濁音の印象の違い同じような音を表す語であっても、たとえば、「トントン」という音と「ドンドン」という音があります。ここでは、そういった濁る音と濁らない音のオノマトペの違いについて考えてみたいと思います。 「トントン」と「ドンドン」では、「と」(清音)と「ど」(濁音)の違いがあるだけですが、やはりそのイメージは異なります。ドアを「トントン」とたたく場合は、「入ってもいいですか」という軽いノックですが、「ドンドン」とたたく場合は、緊急時などで「早くドアを開ろ!」というように、たたく力も強く、音も大きくなる印象があります。 そういった清音と濁音のイメージの違いをまとめてみると次のようになります。 一般的な傾向として、濁音には清音にくらべると、「重たく、濁ったような、不快なイメージ」があり、大きさ的にも「大きく」なり、どこかカラっとせずに湿った印象がありますが、清音にはその逆の印象があります。 なお、清音とは無声音であり、[k]、[p]、[t]、[s]、[f] などの音を言い、濁音は有声音で、[g]、[b]、[d]、[z]、[v] などの音を指します。 |