英語を外国語として使う日本人にとって、 |
-- | 意味 | 図式 |
両側のうちのどちらか一方の側 | ||
2つの側を含む両側 | ||
それが、実際には、
たとえば、次のような文章です。
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There are trees of the road. (1)on either side -
The attachment is provided of the unit. (2)on either side
もちろんこれは、英語が母国語でない外国人が書いたものではなく、英語のネイティブが書いた文章です。そして、いずれも「両側(どちらの側も)」の意味で使われています。
日本人である私たちが同じ内容を英語で表現しようと思えば、
とくに、
英語のマニュアルをもとに日本語版を制作する場合なども、原文の翻訳を元にして作成しますので、間違って理解してしまうと大変です。
原文の英語文書もプロのテクニカルライターが書いているとは限りません。一般の担当者が書いている場合もあり、つい自分が普段使っている英語表現がもとになってしまいます。しっかりとしたスタイルガイドに沿って書かれているとは限らないので、「原文の英語は完ぺきではない、不適切な表現もある」ということを頭のどこかに置いておく必要があります。
either side には both sides の意味があるのか?
ではなぜ、結論から言うと、
もっとも、「両側」というより「
また、「脈絡によって」というところがクセモノで、逆に言うと、
たとえば、次のような例が挙げられます。
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You can park your car of the road. (3)on either side -
You can sleep of the room. (4)on either side
「車を止める」とか「寝る」といった脈絡なので、「どちらでもいい片側」という意味になりますね。車を道路の両側に同時に止めることはできないし、部屋の両側に同時に寝ることはできないからです。これは脈絡によって、「両側」なのか「片側」なのかが明白です。
ところが次のような場合はどうでしょう?
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Please write down your name of the notebook. (5)on either side
学校などで、ノート一冊まるごと提出といった場合ですが、自分の名前は表裏のどちらかに書いておけばいいのか、それとも両方に書くのか、紛らわしいですね。
ちなみに、否定形になると、「どちら側にも名前を書くな」という意味になるのでわかりやすいのですが。
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Please do not write down your name of the notebook. (6)on either side
というわけで、どうもスッキリしない悩ましい
つまり、日常的な表現における使い方であり、企業などから発信される正式な文書では使わないのが普通です。製品マニュアルなども
しかし、いかんせん、小さな組織になるとそうも言っていられません。前述のように、担当のおにいさんやおねえさんなどが、日常表現を使ってちゃっちゃっと作ってしまったりすることも多いわけでしょう。
しかし、それを読む解く側としては、注意して読解する必要があるということです。
以上、まとめてみると
と言えます。either side は、脈絡によって、informal なシーンで「両側(どちらも)」の意味でよく使われるが、formal なシーンで「両側」という肯定文においては、誤解を避けて、both sides やeach side を使うべきである
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